大雪の影響で心配していましたが、高木綾子ちゃんのリサイタルは、彼女の紡ぎ出す活き活きとした調べと沢山のお客様の温かい雰囲気で会場が満たされていました。
芸大在学中も同じ舞台に乗ったことはなかったのですが、折々に触れ彼女の素晴らしい演奏を聴いていたので、初めて共演とても楽しみでした!
アルトフルートの「舞働Ⅱ」で舞を勤めましたが、改めて綾子ちゃんの深くて力強い響きに興奮しました。
始めは「若女」の面を付けて舞っていたので、視野も限られ、より一層私自身も集中します。そこに降って来る豊かな音や息遣いと、私の呼吸による動きの共鳴は舞っていてもとても心地良く、この時がずっと続けば良いのに・・・と思った貴重な時となりました。
湯浅譲二作曲「舞働Ⅱ」は元々は能管の為に作曲されたそうですが、アルトフルートでも演奏されます。
楽譜を見せて貰ったら、確かに「あしらい風」とか「ヒシギ」と書かれていました。
「舞働」はそもそも神仏や龍神、天狗等が威勢を誇示するなどの場面で舞う働き事の一つです。
今回はアマテラスをイメージして舞いました。
「舞働Ⅱ」参考にと送って頂いたyou tubeの映像では津村先生が舞われていて、ふむ、この世界観をどう私なりに表現しようか・・・と暫し悩みました。
能掛りでもなく、日本舞踊でもなく、コンテンポラリーダンスも無く、でも日本の芸能の根幹となるもの・・・
お衣装は時広真吾さんにお力をお借りし、その世界をヘアメイクの我妻淳子さんが具現化して下さり、貴重な面を林 宗一郎さんにお借りして、記録映像を何と三田村有芳さんが収めて下さいました。
沢山のお力添えを得て、無事に勤めることが出来、感謝の気持ちで一杯です。
お客様に何か少しでも伝われば嬉しいです。
しまった(>.<)面を付けた写真がない・・・
日時: 14:55 | コメント (0) | トラックバック (0)