
見上げても飛沫で見えないほどの高さから落下して、滝壺でグルグルと渦を巻いては流れてしまう水のように、もうとうの昔に出会う手はずは整っているのに何故か会えない・・・
これは御縁がないのでしょうと思って居ると、思ってもみない方向から橋が架けられて来る。
そうなると流れは急展開。
自らが動いている世界は時間的にも空間的にもとても限られているはずなのに、どうしてこのタイミングでこの人と出逢うように仕組まれているのだろう。
本来ならこの秋にベルリンと東京公演でお仕事させて頂く予定だった演出家の渡辺和子さん。
震災の影響もあり延期になっているが、今後のこともあるのでお会いしたいと仰って頂いていた。
想像とは違って小柄で華奢な印象を受けたが、兎に角、頭の中は色々な引出しがあらゆる方向を向いてひっくり返されていて、でもご自身の中ではお話の度にその引出しを出したり閉まったりしている様子で、お話はあっちに行ったりこっちに行っては、急にさっきの所に戻って来たり・・・
楽しいこと!楽しいこと!!
そしてパワフル(^.^)ベルリンで何十年も舞台に携られていらした貫禄が見え隠れ。
実際にベルリンの国会の前の地下鉄のホームを使って地下鉄サリン事件のことを取り上げた舞台をされたり、アイディアは満載。そしていつも持ち歩いていらっしゃるノートには思いついたことがそれこそ彼方此方にイラストまじりで記録されている。
初めてお会いしたのに何故か母のような雰囲気の方だった。
2時間以上ずっとお話しして下さり、御主人との馴初めまで伺ってしまったが、その後暫くは頭の中の細胞が拡散してしまい「松の緑」を踊るモードになるのに時間を要した。

生きるエネルギーを頂いた気がする。
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