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2011年04月03日


さようなら・・・赤坂プリンス旧館・・・

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日韓併合時代の1930年、朝鮮王朝の邸宅として建てられ、李王朝の皇太子、李埌皇太子と日本の皇族から嫁がれた方子妃が住まわれていた由緒ある建物です。
戦後は王族の身分を失い、この邸宅は参議院議長官舎として使われた後、売却され赤坂プリンスホテルになったそうです。


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宮内省技師、権藤要吉の設計で外観は中世ヨーロッパのチューダー様式風、内装はネオ・バロック様式が取入れられ、細部に素晴らしい技術と今では揃えられないような木を惜しみなく使用し、豪華ながらも非常に品格と重みのある落ち着いた空間です。


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あちこちに使われている透かし模様もどれ一つ同じものがなく、それでいてバラバラにはならず見事に調和がとれています。素晴らしい日本家屋にも木造の透かし彫りがありますよね!!


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2階のフランス料理レストラン「Le Trianon」
ここは李ご夫妻の生活の場だったそうです。


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この日3月31日が最後の営業。早目に伺ったので未だどなたもいらっしゃらず、思う存分カメラに収めて来ました!


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いつもはお客様がいらっしゃる中お邪魔していたので、こんな空間だったかしら?と逆に新鮮です。
外からの光によっても全然違って見えますもんね!


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幸運にも家族で最後の晩餐?です。
災害がありましたが、名残を惜しむ方が多く3月は全くキャンセルが出なかったそうです。
このランチの営業が本当に最後だそうです。


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ナフキンをぱっと取った瞬間に爽やかに目に飛び込んで来る飾り皿。
レストランの顔で一番雰囲気を象徴するものだと私は思っています。
真白に金だけで描かれた家紋のようなお花。とても上品でいて女性的。繊細で色鮮やかなお料理が頂けるのかな・・・と期待が高まります(^.^)


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お食事前の小前菜。
グリーンピースのピューレがとても春らしく、コンソメのジュレとスライスしたごぼうがアクセントになっていて、鮮やかな緑を目で楽しみ、次に食感でも楽しめました。


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スモークを軽くしたサーモンと蟹のミルフィーユにカラスミサラダが添えられています。
いかにもフレンチらしい前菜ですね!随分前にフレンチのお料理教室に通ったことがありますが、前菜の準備に何時間も掛り、挫折した記憶があります。
今年は自分でカラスミを作ろうと割烹の親方に習う予定でしたが、良いカラスミが手に入らないそうで、断念しています・・・


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こちらは別の前菜。
鮪と帆立貝のロザス。ビーツの真っ赤なコンディマン。
段々単語が分からなくなりますよね・・・
キャビアやイクラの乗った鮪やホタテ貝を薔薇のように飾り付け、私の大好きなビーツをスパイスで味付けし、一緒に頂きます。


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今日のスープはコンソメ!だったのですが、ちょっと苦手なのでジャガイモのポダージュにして頂きました♪
真白のお皿は本当にお料理が映えますね!!


IMG_4561.jpg フォアグラを香ばしく焼き上げ、トンカ豆のクレームブリュレとバルサミコソースで頂きます。
こってりしたフォアグラが、少し甘めのトンカ豆とバルサミコソースの酸味で引き締まります。


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用意して下さっていた個室からはちょうど外から見上げたバルコニーを見下ろす形になります。
ジュリエットのバルコニーみたい!!と小さな頃からお気に入りの場所ですが、流石に出られませんでした・・・


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私のメインはピストーを付けてローストした桜鯛、蛤と春人参のエマルジョンです。
カリッと香ばしく焼き上げられた皮を一番に頂きました!
とてもさっぱりとしたソースで、蛤の邪魔もせず、空豆やロンドンで毎日食べていた芽キャベツとも良く合い、美味しかったです。

両親はメバルのポワレと野菜のクネル トマト風味のヴァン ブランソースでしたが、私が自分の写真を撮っている間に食べ終わっていました・・・白ワインにトマトのソースってさっぱりしていてメバルにもよく合うし、良い感じっぽいですよね。う〜ん。残念・・・


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更にお肉のメイン。
フランス シャラン産鴨胸肉のロースト。トリプルベリーソース。
一口だけお味見。鴨にはちょっとこってりなソースが良いですよね。ベリーも勿論、オレンジ系も♪


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全てタイミング良くスマートにサーブして下さったプロフェッショナル。
黒のパンツの正装がとてもよく似合っていらっしゃいます。
明日からは何処にいらしてしまうのでしょう・・・


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最後に脳までも癒してくれるデザート。
チョコレートムースにピスタチオのアイスクリーム。
右側はアーモンドの生地にモンブランのケーキです。
上にはぱりっとしたキャラメルで蓋をしてあり、何通りもの食感を楽しませて頂きました。


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こちらのデザートはクラシックショコラにイチゴが見事なバランスで並んでいて、上にはプリンスホテルのロゴの入ったチョコレートのプレートが添えられています。
ピサの斜塔を思い出すようなバランスに少し驚きました!

全てのお料理を通して、正統派でありながら、日本人の感性に合うような工夫を凝らした、清々しさと品格の漂う上品なものでした。


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お紅茶のカップは金とプラチナでロココ風な花柄が描かれた、日本の確かな技と職人さんのプライドを感じる食器です。
なかなか作るのが難しいそうです。


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毎日のニュースに一喜一憂する中ですが、古き良きもの、二度と作れない素晴らしいものを後世に残すと言うことはジャンルは違えど私の使命であるとも思っています。
どうにかこの旧館は残そうとして下さっているようですが、是非そうお願いしたいと強く懇願します。
消えてしまったものを完全に復元することは容易いことではありません。


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刻々と変わる日々のニュースやデーターに振り回されて、プチ鬱になり気味でしたが、しっかり身体の内側からパワーを頂いたので、これから皆様のお役に立てるようなものを創り上げる原動力にしなくては!!

日時: 15:56 | コメント (3) | トラックバック (0)

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コメント

いつも拝見させていただいてます。ここは懐かしい思い出がいっぱいあります。2月の国立は拝見できませんでしたがまたお知らせ下さい。ありがとう。

有難うございます。いつまでも色々な方の心に残り続けることでしょう。わたしもそんな芸を目指して頑張ります!!
4月15日(金)22時放送、NHK教育テレビ「花鳥風月堂」にほんの少し出演して居ります。お時間がございましたらご覧下さい♪ ちょっと変わったことをしています。片割が・・・

見覚えのある御玄関。懐かしいです。

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