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2010年06月08日


退蔵院

taizoin1.jpg
京都で時間がある時は、何所か一つお庭の綺麗な落ち着ける所にお邪魔して、心穏やかに過ごす時を大切にしています。

今回は「退蔵院」
妙心寺の山内には40余りの塔頭がありますが、退蔵院はそのうちでも屈指の古刹として知られています。
今から600年前(西暦1404 年)、室町時代の応永年間に無因宗因禅師を開山として建立されました。

元信の庭.jpg
狩野元信の作で、同じ枯山水庭園なのに龍安寺などと比べると、どこかしっとりとした温もりのある雰囲気です。余分なものをそぎ落して作られた枯山水庭園に向き合うと、自分を律する気持ちが強くなるのですが、ここは逆に微笑みの溢れてしまう感じです。
勿論大きさの違いも影響していると思いますが、石も点在していると言うよりは曲線で配置され、庭と言う額縁の中に、ある流れを感じるからかもしれません・・・

限られた中に表現された大宇宙には、やぶ椿、松、槇、もっこく、かなめもち 等、常緑樹が主に植えられ、一年中変わらない美しさ「不変の美」を求めたようです。

狩野?あら?狩野派と言えば画家ではなく?と疑問に思っていたのですが、やはり元信は室町時代後期の画聖で、父正信の創造した狩野派画法の典型をつくり基礎を確立した人物でした。
この「元信の庭」は、彼が画家としてもっと も円熟した70歳近くの頃の築庭と推測されています。自分の描いた絵をもう一度立体的に表現しなおしたもので、彼の最後の作品が造園であったことで珍しい 作品の一つと数えられているそうです。


posi.jpg
ちょうど雨の降った翌日だったので、お庭を丁寧に作り直していらっしゃる所でした。
「折角いらして頂いたのにすみません」と仰っていましたが、逆にこう言う現場に遭遇する方が珍しいので暫く作業を見させて頂きました。
結構力仕事ですね!


garden.jpg
水琴屈の音色に癒されながらそのまま奥へと歩みを進めると、「余香苑」へ辿り着きます。
造園家、中根金作氏の設計によるもので、昭和38年に着工し、3年の月日を費やして完成たそうです。
藤の季節は過ぎてしまっていて少し残念でしたが、真っ赤な楓が目に鮮やかで、不思議なほど奥行きの感じられる素敵なお庭でした。

日時: 21:47 | コメント (0) | トラックバック (0)

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